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マスカレードホテル 映画 感想 [邦画]

マスカレードホテル.jpg

素晴らしく完成度の高いサスペンス、そしてミステリーの物語でした。

とにかく木村拓哉が凄い。彼は”何をやってもキムタク”とよく批判されるけれど、彼は”新田刑事”という人物の本質を見事に突き詰めて演じていました。


ぼさぼさの頭でネクタイも緩め、乱暴な態度、口調、歩き方でホテル・コルテシア東京のスタッフ山岸尚美(長澤まさみ)に眉を顰められるような粗野な風情だったのが、付け焼刃でもホテルマンとしての教育を受け、見事に”変身”していくのです。


当初はイヤイヤやらされている感でいっぱいだった新田が、次第にその所作や口調、声のトーンが周囲に馴染み、まるで本物の、上質なホテルマンのようになっていくプロセスは、本筋のミステリー、その謎解きに加えて、映画にとても大きな”華”をそえているものと思います。


そして、すべてが解決した後に、彼はもとの”新田刑事”に戻っていくのですが。その彼の足元、歩き方は元の彼に戻るのです。しかし、口調や表情は柔らかくなり、”ホテルマン”としての経験は確実に彼のなかに大きなファクターとして残っていたのです。


また、舞台となったホテル・コルテシアの内装の素晴らしいこと!これは全てがセットだということでしたが、最初から最後までそのほとんどのシーンを”ホテル内”で作り込んでいた作品なので、その美術スタッフの仕事が完ぺきかつ見事であった、ということですね。


ことにロビーの描写、多くの人々が行きかうその空間の美しさは必見です。

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